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監視台に向かって

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「おぉ!果歩ちゃん!体調大丈夫かぁ?」

 

トミタスポーツに着いた果歩、スタッフルームの入り口付近で、ここのスタッフで面接の時も同席していた山井に声を掛けられた。

 

「はい、もう大丈夫です。ご迷惑かけてすみませんでした。」

 

体調を聞かれたのは、アルバイトを急に休んだ理由を風邪をひいたという事にしておいたためだ。

 

「そっかぁ、じゃもう普通にバイトの仕事今まで通りできるんだね?」

 

「はい、大丈夫です、もう完璧に治りましたから。」

 

「じゃあ、今日はプールの監視員の仕事頼んでいいかな?仕事内容は確かこのまえ富田さんに教えてもらったよね?」

 

「監視員・・・ですか。」

 

「うん、まぁほとんど座ってるだけだし、できるよね?」

 

「は、はい・・・わかりました。」

 

確かに監視員の仕事は楽すぎるほど楽だ、しかし果歩は気が進まなかった。

 

 

 

「はぁ、またこれ着ないといけないんだぁ・・・。」

 

更衣室のロッカーの前で、ため息をする果歩。

 

手に持っているのは、先日も身に着けた果歩の体には少しサイズが小さめの競泳用水着だ。

 

先日の事を思い出す果歩、自分の身体に向けられる男性会員たちからの視線、そして富田。

 

富田の身体を見て、淫らな想像をして水着に染みをつくってしまった自分自身のことを思い出す。

 

しかし、仕事を引き受けた以上、この水着を着ないわけにはいかない。

 

そう小さな覚悟を決め、果歩は身に着けている衣服を脱いでいった。

 

 

 

・・・やっぱり・・・

 

室内プールに出てきた果歩は、案の定、複数の男性会員達からの視線感じた。

 

嫌悪感ではない、しかし、とても恥ずかしかったのだ。

 

上はTシャツを着ているものの、下半身のハイレグ部分と、水着が小さいために若干食い込んでしまっているお尻の部分、男性会員達の視線は特にそこに集中している。

 

・・・やっぱこんなの恥ずかしいよぉ・・・

 

・・・早く監視台に座っちゃお・・・

 

監視台の椅子に座ってしまえば、下半身を見られることはほとんどない。

 

果歩は少し小走りぎみで監視台に向かった。

恋の悩み

 

 

「あれ、果歩ちゃん?」

 

監視台に向かっていた途中、後ろから名前を呼ばれて果歩は振り返った。

 

「あ、秋絵先輩?」

 

そこにいたのは、秋絵だった。しかも秋絵は水着姿、水着は果歩の水着と同様の競泳水着のようだった。

 

「フフ、果歩ちゃん今日は監視員の係?」

 

「は、はい。」

 

果歩は秋絵の水着姿に見とれてしまっていた。

 

・・・すごい・・・秋絵先輩モデルみたい・・・それに・・・

 

それに秋絵のプロポーションからは、女の果歩でもドキっとしてしまうような、何か成熟した大人の女性の雰囲気のようなものを感じた。

 

「果歩ちゃん大丈夫?実は知子ちゃんに食堂で会ったからちょっと聞いちゃったんだけど、果歩ちゃん、友哉君との事で悩んでて休んでるって。」

 

秋絵は心配そうな表情で果歩を見ながら言った。

 

「え、知子ちゃんが?・・・はい・・・あの・・・ちょっと・・・」

 

その事を聞かれ、果歩の顔が少し曇る。

 

なんだか、こんな場所でも、友哉の事を少しでも思い出すだけで泣きそうになってしまう。

 

「そっかぁ、私でよかったらいつでも相談のるからね、遠慮なく言ってね。」

 

「は、はい。ありがとうございます。」

 

秋絵からそんな風に声を掛けてもらえたのは正直うれしかった。

 

知子にも励ましてもらったが、自分の中に何か詰まったような思いを、果歩は誰かに吐き出したかったのかもしれない。

 

尊敬し、憧れている秋絵になら、その詰まったものをすべて曝け出す事ができるような気がした。

 

そして秋絵なら、そのすべてを受け止めて、いい答えを導きだしてくれる様な気もしたのだ。

 

 

「なになに?果歩ちゃん恋の悩みかい?」

 

「え!?」

 

突然聞こえた後ろからの男性の声。

 

いつの間にかすぐ後ろに来ていたその男性の声に聞き覚えのある果歩は少しビックリして後ろに振り向いた。

 

「な〜んだ、じゃあ果歩ちゃん休んでたのは風邪じゃなかったのかぁ」

 

その声の主は先日同様、ビキニパンツの水着姿の富田だった。

一人で泣きたい気持ち

 

「あ・・・すみません・・・あの・・・」

 

「ハハッ!いいのいいの!果歩ちゃんくらいの年頃は恋の悩みは多いもんだしねぇ。」

 

バイトの欠勤の理由が嘘だった事を正直に謝る果歩に対し、富田はそんな事は気にしてないよ、といった感じの反応を見せた。

 

「そうかぁ、そういえば果歩ちゃん、彼氏と遠距離恋愛中だったもんなぁ。」

 

「は、はい・・・」

 

果歩は一瞬富田の方を見たがすぐに目線を外して下に俯いてしまった。

 

プールからあがったばかりの、水の滴る富田の逞しい肉体を果歩は直視できない。

 

チラッと富田の身体を見ただけで、先日の自分の自慰行為を思い出してしまう・・・。

 

あの時、果歩は自分が富田に抱かれているシーンを想像して行為に及んだのだ。

 

そう、今目の前にいる富田の身体をオカズにしてオナニーをした。

 

あの夜の事を思い出すと、恥ずかしくて富田とまともに会話できそうにない。

 

 

下を向き顔を赤らめている果歩。

 

富田はそんな果歩の身体を上から下までジロ〜っとイヤらしい細めた目で見つめる。

 

そして富田は秋絵の方を見ると、なにか目で合図を送った。

 

秋絵も富田のその合図に小さく頷く。

 

「ねぇ果歩ちゃん、今日バイト終ったらちょっと飲みにでも行かない?明日は学校もバイトもお休みでしょ?」

 

「飲みに、ですか・・・?」

 

「そうそう!こういう時はパァっと楽しくお酒を飲んで、ストレス発散した方がいいわ。ですよね?富田さん。」

 

秋絵は明るい表情でそう言い、富田のほうを見た。

 

「ハハッ!そうだよぉ!よし!今日は俺が奢る(おごる)よ!」

 

明るく振舞う富田と秋絵、果歩は自分を元気付けようとふたりが誘ってくれているのだと感じた。

 

「でもそんな・・・なんか申し訳ないです。」

 

しかし果歩は正直そんな気分ではなかった、今日はバイトが終れば自分の部屋でまた一人で泣きたい気分だったのだ。

 

泣けば少しは気分がスッキリする。

 

嫌な事を忘れるためのお酒なんて、果歩は今まで経験したことがなかったため、なんだか気が進まなかったし、それで気分が晴れるなんて思えなかった。

罪悪感

「フフ、大丈夫よ、富田さんお金だけはたくさん持ってるから。」

 

「おいおい!お金だけってなんだよぉ!ハハッまぁ2人を奢るくらいの金は財布にあるけどなぁ。」

 

秋絵の言葉に対し富田は笑いながらそう言った。

 

「フフ、ね?果歩ちゃん、富田さんもそう言ってるし、どうかな?」

 

もうこうなってしまっては断るわけにはいかない。

 

「ホントに、いいんですか?」

 

「もちろん!」

 

富田が景気良くそう答える。

 

 

「じゃあ今日はいつもより早めに仕事あがって飲みに行くかぁ!」

 

「え、でもお仕事は・・・。」

 

早めにあがると言っても、他のスタッフの方に迷惑が掛かるのではないかと、果歩は心配そうな表情だ。

 

「いいのいいの!オーナーの特権特権!ハハッ仕事は他の奴に任せればいいから!」

 

「富田さんホント仕事いいかげんですよねぇ。」

 

「いいんだよ!じゃあ、果歩ちゃん、いつもより一時間早くあがっていいから、着替えたら、スタッフルームで待ってろよな?」

 

「はい。」

 

 

 

・・・飲み会かぁ・・・

 

監視台の椅子に座る果歩、今日もこの仕事は相変わらず退屈だ。

 

ボ〜っとプールを眺める。

 

そんな退屈すぎる時間、時計の針の動きが遅く感じる。

 

そんな時間を過ごすうちに、いつしか水色のプールを眺めていた果歩の視線は、お客さんに泳ぎ方を指導している富田に向いていた。

 

 

『果歩ちゃんもずっと俺の身体見てたんだろ?』

 

 

ハっとして果歩は慌てて富田を見ていた視線を外した。

 

先日富田から言われた言葉を思い出したからだ。

 

どうしてだろう・・・無意識のうちに富田を見つめてしまっていた。

 

・・・今は友哉の事で頭がいっぱいなはずなのに・・・

 

恋・・・じゃない・・・

 

富田に対する果歩の思い。

 

それが単に性の対象として富田を見てしまっているという事に、自分で果歩はしっかりとした自覚はなくても、心のどこかでわかっていたのかもしれない。

 

友哉の事で心が疲れきってしまっているというのに・・・

 

そんな自分の気持ちに、先日の自慰行為の後と同じような罪悪感を感じる果歩。

 

富田さんは悪い人じゃない、というか富田さんはいい人だもの・・・

 

でも、富田を見て、変な気持ちになっている自分が、まるで心の中で浮気をしてしまっているようで、自分で自分を許せなかった。

 

・・・でも・・・友哉は・・・友哉だって・・・

 

ワナ

 

その日、富田と秋絵が提案してくれた飲み会、メンバーは富田と秋絵と果歩、そしてスタッフの中で特に富田と親しい山井の4人だった。

 

富田は居酒屋の個室を予約していてくれた。

 

その居酒屋は料理の値段はそこそこするようだったが、味は申し分なく美味しかった。

 

そんな美味しい料理だから、自然とみんなお酒も進む。

 

 

富田 「さぁさぁ!今日は果歩ちゃんを励ます会なんだから、果歩ちゃん、さぁ飲んで飲んで!」

 

果歩 「あ・・・はい、ありがとうございます。」

 

秋絵 「富田さんあんまり果歩ちゃんに飲ませすぎちゃダメですよ。」

 

山井 「まぁまぁ、いいじゃん、俺果歩ちゃんが酔いつぶれるところ見てみたいし。」

 

果歩 「そ、そんな・・・だめですよ・・・」

 

 

富田主催のこの飲み会、果歩にとっては意外と楽しいものになっていた。

 

富田と山井の話は面白いものだったし、秋絵が少し暴走気味の2人のブレーキ役になってくれている。

 

暗く落ち込んでいた果歩の心が、少しずつ晴れていくようだった。

 

友哉の事も、今は思い出すこともない。

 

 

果歩も楽しい気分でお酒が進む。これがアルコールの効果なのか、飲めば飲むほど楽しく感じる。

 

富田のススメもあり、果歩は今まで経験した事が無い程の速いペースでお酒を口にしていた。

 

 

コースで出されていた料理もすべて食べ終り、デザートを口にしていた4人。

 

腕時計を見た富田が口を開いた。

 

富田 「さて、そろそろ次!二次会行こうか!」

 

果歩 「え・・・二次会ですか?」

 

山井 「そうそう、トミタスポーツの飲み会の二次会はいつも富田さんの部屋でって決まってるんスよね?」

 

富田 「ハハッそうだよ、俺の部屋なら酒もいっぱいあるしなぁ。」

 

果歩 「富田さんの部屋・・・ですか・・・?」

 

秋絵 「果歩ちゃん、私も行くから、二次会も富田さんの部屋でどう?」

 

果歩 「ん〜っと・・・どうしようかな・・・」

 

秋絵 「明日は休みだし、今日はパァっとやりましょ?ね?」

 

山井 「そうそう!今日はなんたって果歩ちゃんが主役なんだから。」

 

 

確かに明日は休みだし、今はとても楽しい時間を過ごせている。

 

果歩はもう少しこの時間を味わいたいと感じていた。

 

 

果歩 「それじゃ・・・はい・・・いいですか?」

 

富田 「よ〜し!果歩ちゃんからOK出たし、おい山井!タクシー呼べ!」

 

山井 「了解しましたぁ!」

 

 

威勢がいい男ふたり、その顔はニヤっとなんともイヤらしい表情をしていた。

 

この後の事を考えると2人は笑いを堪えることができなかったのだ・・・。

 

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