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生理が来ない

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桃子は登校時間を変え、早目に出掛けるようにした。

 

「桃子、体調は?」

 

南條の無責任さと母親がたまに男とイチャイチャしていると思うと吐き気がしそうなくらい腹が立っていた。

 

「良くない。」

 

「学校に行けるの?」

 

「授業に出ないと分からなくなるし、塾に行ってないし、置いていかれちゃうからいかないとならないの。」

 

塾に行っていないのは母親のせいだと言わんばかりの冷たい言い方だった。

 

「朝食は?お弁当は?」

 

「いらない。」

 

桃子は母親に背を向け家を出た。
そして肩で大きく深呼吸をし歩き出した。

 

心のもって行き場が無くて、イライラを母親に向けていた。

 

母親に冷たくしても、余計にイライラしていたのだった。

 

 

「まだ生理が来ない…ずっと気持ち悪いし…」
桃子は恐ろしい事になりそうでずっと不安だった。
「桃子!」
休み時間に松本が桃子の教室に来て、
「朝はどうした?」「ラインの返事が無いけど?」
松本はいろいろ桃子に尋ねた。

 

が…

 

好きな松本さえも何だか今は鬱陶しく感じていた。

 

「ごめん。体調よくなくて…」

 

「あ…そうなの?大丈夫?」

 

「うん。だから…ちょっと放っておいて欲しいの。ごめん。」

 

桃子はそう言って立ち上がりトイレに向かった。

 

 

「放っておくって?あ…俺、振られたのか?」
松本は桃子の言葉を深読みし、寂しげな表情をし、教室に戻っていった。

 

 

この日の放課後、部活に出た桃子は練習中に顧問に呼ばれた。

 

「桃子?どこか悪いの?」

 

「いえ…どこも悪く無いです。」

 

「動きが全くダメじゃない…それに笑顔が怖い…」

 

「笑顔が怖いって…」

 

「笑顔だけど無表情よ…何かあったの?」

 

「い…いいえ…何も…」

 

「あなたをキャプテンに…と思ったけど、今のあなたでは無理ね。
あと、2週間…2週間で改善が無ければ、他の子を指名する。いいわね。」

 

「は…はい…すみません…」

 

「チアは応援団なのよ。応援する側が覇気がなければ、応援される側もやる気がなくなるわよ。暫く休みなさい。」

 

そう言い顧問の教師は練習中の部員達の元に行ってしまった。

 

妊娠検査薬

部活を途中で辞め、桃子は学校を出た。

 

学校帰りの学生や帰宅中のサラリーマンで電車はいっぱいだった。
夕方の電車内の臭いで桃子は気持ち悪くなり、降車駅まで我慢していた。

 

降車駅で電車のドアが開くと桃子は飛び出すように電車から降りた。
そして外の空気を思い切り吸った。

 

少しはよくなり、桃子は改札に向かい歩き出した。

 

すると、南條の姿が見えた。
隣にはいつもの彼女がいた。

 

桃子は南條が憎らしく思えた。
憎くて思わず吐きそうになってしまい、植え込みの近くにしゃがみ込んだ。

 

だが、昨晩から何も食べていなかったので、出るものは無かった。

 

 

「桃ちゃん?大丈夫かい?」
南條は桃子を見つけると走り寄ってきた。

 

「大丈夫な訳ないし…生理来ないし…」
背中を摩る南條に桃子は憎しみを込めて言った。

 

南條は彼女を呼び、桃子を見ているように言うと、サッと居なくなった。

 

「なんで、あんな男の彼女と一緒に居ないといけないのよ!」
そう思いながら立ち上がった。

 

南條の彼女は桃子の肩に手を添えた。

 

桃子は寒気がし、
「大丈夫ですから。」
と冷たく言い、立ち上がった。
「私、秀樹と結婚するの。」
彼女はポツリと言った。

 

「はい?私に何の関係が?」

 

「秀樹を誘惑しないで。おじさんと付きあっても楽しくないでしょ?」

 

「付き合ってないし…」

 

「セックスはしてるんでしょ?援交なんてして…」

 

「援交なんてしていません。」

 

「あなたのビデオをいくつも見せられるの。可愛いだろ?って。」

 

「はぁ?知りません。」

 

「二人がセックスしているビデオもあるのよ。あなた秀樹を誘ってるし…」

 

「誘ってません。」

 

「今度見てみたら?」

 

「知りません。」

 

桃子と彼女はマンションに向かいながら話しをしていた。

 

エレベーターに乗ろうとした時に南條が戻ってきた。
「桃ちゃん、大丈夫?」

 

「彼女さんが、優しく介抱してくれたので。」

 

「あ、そうか。ありがとな。」

 

桃子が自宅の階で降りようとすると、南條は腕を引っ張り
「俺のところで確認しようよ。」

 

「え?」

 

妊娠検査薬を見せた。

 

彼女は目を丸くして驚いていた。

あなたが彼を満足させられないのが悪い

南條の家のトイレに桃子は入ると、南條も一緒に入ってきた。

 

「ちょ…ちょっと…」

 

「さぁ、ここに尿をかけて。」

 

「出て行ってくれないと…」

 

「大丈夫だよ。桃子を一人にはしないから。」

 

「は?結婚するんでしょ?」

 

「するよ。」

 

「じゃあ、私と一緒は無理でしょう?」

 

「いや…無理じゃない。いつも一緒だ。桃ちゃんとの子供が欲しかったんだ。可愛いだろうな…」

 

南條は桃子のパンツを急に無理やり降ろし、便座に座らせた。

 

「キャアッ!な…なにを」

 

「さぁ、桃ちゃんのおしっこをかけて…」

 

「そんな…出来ない…」

 

「緊張しなくていいんだよ。」

 

「出ないもの…」

 

桃子に近付き南條はキスをした。
桃子は唇をキュッと結んでいたが、舌先で唇を割り口腔内に進入させた。

 

「や…やめて…ん…グッ…」

 

桃子は南條を突き放した。

 

「いい子だから…ほら…ここに…大丈夫だから…」

 

「無理…出て行って…自分でできますから…終わったら呼びますから。」

 

 

南條は仕方無くトイレから出た。

 

桃子は急いでドアを閉め、鍵をかけた。

 

 

そして検査薬に自分の尿をかけた。

 

「妊娠していませんように…」
桃子は祈りながらジッと検査薬を見つめていた。

 

「桃ちゃん、どう?出た?」

 

ドアの外から南條が話し掛けた。

 

桃子はドアを開け、南條に検査薬を見せた。

 

「ん?反応無し?まだ早かったのかな?それともうまく判定出来てないのか?」

 

桃子は陰性反応にホッとしたが、南條の言葉にまた不安になった。

 

南條の後ろには彼女が立っていて冷たい視線で桃子を見つめていた。

 

「ん?もう1本買ってきて、確かめよう。桃ちゃん待ってて。」

 

そう言い、財布を持って薬局に行ってしまった。

 

 

「あなたまだ高校生でしょ?なのにあんなおじさんとセックスして…それも避妊もしないで…信じられない。色気と若さで秀樹を誘惑して…何人と関係してるの?」

 

「…。」

 

「子供堕ろしなさいよ。第一、秀樹の子?あなた彼氏がいるんでしょ?彼氏、秀樹とも付き合ってるって知ってるの?」

 

桃子は俯く事しか出来ずにいた。

 

「病気持ちかも知れないし…あ?いやだわ。」

 

桃子は涙が出そうになっていた。

 

この彼女にこんな事を言われ悔しかったが、自分のしている事は矢張り変だったからだ。

 

 

「あなたが…あなたが彼氏を満足させられないから、私の元に来るのよ!」
桃子は精一杯の言葉を返した。

 

 

私はあなたの物じゃない

彼女の平手が桃子の頬にぶつかり、その勢いで桃子は倒れこんだ。

 

「痛っ…」
桃子は自分の頬を押さえ何が起きたのか一瞬分からなかった。

 

「何て生意気で性格が悪いの?秀樹を騙して思わせぶりな態度をして…」
憎しみの溢れた目で桃子を睨みつけていた。

 

桃子は立ち上がり、洋服を直し自分のカバンを持ち彼女に背を向けた。
そして無言で玄関で靴を履き玄関ドアに手を掛けた。
すると玄関ドアが開き、南條が戻ってきたのだった。

 

桃子は何も喋らずに南條の横を通り抜けようとすると、
「桃ちゃん?」
桃子の手首を掴んだ。

 

「帰ります。」

 

「確かめないと。」

 

「家で…自分でします。」

 

「あちらの方を大切にした方がいいんじゃないですか?」

 

「桃ちゃん?どうした?」

 

桃子の頬が赤く腫れているのを南條は見つけた。

 

「何も?」

 

桃子は南條の手を振り解こうとすると南條の手に力が入り、きつく桃子の手首を掴んでいた。
そして桃子をそのままリビングに引き戻し彼女の前に行った。

 

「桃子のほっぺたが腫れてる… どうしたか知ってる?」
南條は彼女に尋ねた。

 

彼女は返事が出来ずにいた。

 

「あ…ドアに…ぶつけたの。」
桃子は咄嗟に言った。

 

南條は桃子の頬をそっと手で触り
「他は大丈夫?」
と尋ねた。

 

桃子はコクンと頷き、自分の部屋に帰ろうとした。

 

「桃子は俺の宝物なんだ。大切な宝物なんだ。」
そう言い立ち去ろうとした桃子の後ろから抱き締めた。

 

「あ…あの…彼女見てるし…私はあなたの物じゃないから。」

 

桃子は抱き締められた腕を解き、玄関に向かい歩き出した。

 

 

「桃ちゃんの身体は俺の身体が欲しい筈。俺の身体が桃ちゃんの身体を欲しがるようにな。」

 

「そ…そんな事…ない…」

 

「あんなに感じて、あんなに相性がいいのに?」

 

桃子はクルリと身体の向きを変え、
「何言ってるの?彼女と結婚するんでしょう?」

 

「あ…桃ちゃん妬き持ち妬いてる?大丈夫さ。俺と身体の相性がいいのは桃ちゃんだから。」

 

「…。頭おかしいんじゃない?」
桃子は冷たく言った。

 

 

 

あなたに逢いたい

桃子は涙でいっぱいの目を拭き玄関に向かった。

 

靴を履くと振り向き
「あんたなんか一生好きにならない!人の気持ちが分からないあなたなんて好きになれない!自分の気持ちだけで行動して、周りを振り回して…
あんたなんか…大嫌いっ!」

 

そしてドアをバタンと閉めマンションの廊下をエレベーターに向かい歩いた。

 

 

自分の部屋に入ると、桃子は力が抜けヘナヘナとベッドに倒れ込んでしまった。
そしてお腹を触り
「赤ちゃん…いるのかな…」
涙が溢れ、気持ちが溢れた。

 

「なんで…なんでよっ!イヤっ!」

 

二度目の後悔だ。
セックスの快感に理性を失い、それ以上の快感を得たくて
後の事は考えられなくなってしまうのだった。

 

赤ちゃんなんて要らない。
学校にも行きたい。
大学にも行きたいし、恋もしたい。

 

だからと言って命が宿っているのなら、殺すことは出来ない…。

 

 

桃子は泣き崩れていた。

 

 

布団に潜り啜り泣いていると
「桃子?いるの?」
母親が仕事から戻り桃子の部屋をノックした。

 

桃子は布団に潜り息を殺していた。

 

ドアを開けベッドに目をやり
「あら…寝ちゃってるのね…」
そしてドアを閉めた。

 

桃子はそのまま眠りについてしまった。

 

桃子は夜中に目覚めた。
そしてトイレに行こうと部屋を出ると、母親の部屋から声が聞こえた。

 

「だから…仕方ないじゃないの。桃子がいるのよ。ん…分かってる…私も逢いたいわ。愛してる。ああ…あなたに逢いたい…」

 

桃子は足音を立ててトイレに向かい、大きめな音でドアを閉めた。
そしてトイレから出ると母親の部屋のドアを開け

 

「私が居ない時に男を家に連れ込んだりしないで、気持ち悪過ぎ! 」
桃子はそう吐き捨てると、ドアをバタンと閉め自室に戻りベッドに飛び込んだ。

 

「最低!最悪!」

 

桃子はそこから飲むれない夜を過ごしていた。

思い出

桃子は母親と顔を合わせないように朝早く家を出た。
そしてエレベーターに乗り込もうとすると、南條が居た。

 

咄嗟に桃子は向きを変え家に戻ろうとしたが、南條が腕を掴みエレベーターに引っ張った。

 

「何、するの!」
桃子は声をあげた。

 

「桃ちゃん…」
南條は桃子を抱き締めた。

 

「桃ちゃんが俺と家族になってくれるって言ったんだよ。俺の子を…赤ちゃんを産んでくれるって言ったんだよ。」

 

「は?私が?そんなこと…」

 

南條は語り始めた。

 

桃子がマンションに引っ越してきたばかりの頃は、桃子の母親が父親と離婚したてだった。

 

小学校入学に合わせこのマンションに引っ越してきたのだった。

 

シングルマザーになり、母親は桃子を養う為に一生懸命だった。

 

月に数回は帰宅が遅い事もあったのだった。

 

南條は何度かマンションの入り口に夜遅くまで母親を待つ桃子を見かけていたのだった。

 

南條は新入社員で覚えなければならない事が沢山あり、ゴールデンウィーク過ぎからは毎日夜遅くに帰ってきていた。

 

桃子の母親もまた連休明けで仕事が忙しくなっていたのか、終電で帰った南條だったが、マンションの入り口に桃子が蹲り母親を待っていた。

 

そのまま無視をして通り過ぎようとしたが、
小さな少女をこんな場所に放っておくこともできずに声を掛けたのだった。

 

「もう、電車は動いてないよ。だから家にお帰り。」
少女は涙でぐしゃぐしゃになった顔を上げた。

 

南條の親は共働きで、南條自体も寂しい想いをしていたので、
桃子の寂しさは嫌というほど伝わってきたのだった。

 

「家まで送るよ。さぁ、立って。」
南條は少女に手を伸ばした。

 

立ち上がろうとした少女はそのままフラフラと倒れ込んだのだった。

 

「大丈夫か?おい!」
抱き上げた少女の身体は熱かった。

 

寂しさ

「熱がある?病院に行かないと。親の連絡先は分かる?」
少女に南條は尋ねた。

 

「今日、熱が出て学校を休んだの。ママの仕事場には連絡したらダメだから…」

 

「え?ダメって…他に家族は?」

 

少女は声を出さずに泣きだしていた。

 

「泣くなよ。泣かなくていい。分かったから…でも、家に行こうな。」

 

南條は少女を抱き上げ、「何階?」と尋ねエレベーターに乗り込んだ。

 

南條が少女の家の前に来て、少女を降ろそうとしたが、南條にしがみついて離れなかった。

 

深いため息をついて南條らドアを開け家に入った。
真っ暗な部屋だった。
電気のスイッチを押し、明かりをつけた。
そして少女が示す部屋に連れて行った。

 

学習机とベッドに布団が敷いてあるだけの質素な部屋で
ダンボールがいくつも積み上げられていた。

 

少女をベッドに寝かせ、南條が出て行こうとすると
南條の服を少女は握り締めていた。

 

南條はまたため息をつき少女の方を向いた。

 

そして少女が寝入るまでずっと手を握り締めていたのだった。
「あ!あのおじさん!」

 

桃子は母親に南條を指差して言った。

 

「こら、おじさんじゃなくて、お兄さんよ。先日はこの子が…桃子がお世話になりまして…」
桃子の母親が南條に礼を言った。

 

そこから、南條と桃子と母親は顔見知りになったのだった。

 

桃子がマンションの入り口で母親を待っている時に
暫く話しをしながら一緒に待っていたりした。

 

「俺の親も仕事で遅くなり、待っている時は寂しかったよ。怖かったし。今は大人だから大丈夫だけど、でも、親は外国に居るから一人暮らしで寂しかったりするよ。」

 

「お兄さんも、寂しいんだね。可哀想。私が家族になってあげる。2人とも寂しくないように赤ちゃんを産んで、みんなで楽しくいたらいいね。約束!」

 

桃子は南條の小指を自分の小さな小指に絡め
「指切りげんまん?…」
と歌いだしたのだった。

 

南條の心は桃子の優しさと可愛さにもっていかれたのだった。

 

 

夏休みに入ると桃子は学童保育に入り、母親が仕事で遅くなる時は同じ学校の友達の家に頼むようにしたのだった。
高学年になると、塾やら習い事に忙しくなり桃子は南條の記憶が薄れてしまったのだった。

 

言葉って難しい

「そんな、子供の頃の約束を…だからって…!馬鹿っじゃないの?」

 

桃子はエレベーターから飛び出した。
そして駅まで全速力で走り、ちょうど入ってきた電車に乗り込んだ。

 

いつもよりだいぶ早い電車内は若干空いていた。

 

息を切らせながらポールにしがみついた。

 

「だから?じゃあ、あの彼女は何なのよ。結婚するって言っていたし…やっていることが滅茶苦茶じゃない?」
桃子はブツブツ呟いていた。

 

 

そして学校近くのコーヒーショップに入り昨日出来なかった予習を始めた。

 

暫くすると、部活の朝練に向かう生徒が登校し始めた。
桃子は勉強道具を片付け、席を立ち店から出ようとすると
学校に向かう松本が見えた。
昨日余裕がなく冷たくしてしまい、謝ろうと思い店を出ると
松本の腕にスッと手を絡めた女子がいた。

 

桃子は立ち止まり様子を見ていた。

 

松本は嫌がる様子も無く黙って前を向き歩いていた。
二人が校門に入ると、桃子はゆっくりと歩き出した。

 

「桃!」
桃子が振り向くと部活が一緒の友達だった。
「ねぇ、知ってる?松本君ったら桃子に振られてもう次の彼女を作ったんだって!」

 

「え?振られて?私…振ってないけど…」

 

「昨日みんなの前で振られたって言ってたわよ?」

 

「昨日?あ…」

 

そうか…
昨日は一人で居たくて…
それだけだったのに振ったになってしまったんだ…

 

 

「言葉って難しいね…」
桃子はいよいよひとりぼっちになってしまったんだと
寂しさで胸が痛んだのだった。

自殺未遂!?

桃子は学校を早退していた。
頭がクラクラし吐き気もあった。

 

「赤ちゃんできちゃったんだ…やっぱり…」
どうしたらいいのか分からなかった。

 

 

誰にも話せない…

 

どうしたら?

 

フラフラと歩き出し

 

どこに行けば?

 

家に帰るのも嫌…

 

 

 

駅まで行き、自宅とは反対方向の電車に乗ろうとしていた。

 

 

駅は10人以上の団体の外国人の観光客が大きな荷物を引きずりながらスマートフォンを見たり、周りをキョロキョロしながら歩いていた。
外国人たちは電車を待つ桃子の後ろを歩いていた。

 

スマートフォンを見ながら歩いていた女性が走り出すと、桃子に気付かずに荷物が当たり、桃子はよろけてしまった。

 

そして桃子はホームに転落したのだった。

 

駅では悲鳴があがり、駅員が走り出していた。
桃子が気付くと病院のベットにいた。

 

学校の担任と校長、教頭が母親と病室で話しをしていた。
警察官もいた。

 

「虐めは今のところ確認出来ていませんが…」
担任が母親に話していた。

 

「あ…私?」

 

桃子が目覚め起き上がろうとすると、母親が駆け寄ってきた。

 

「桃子!ああ、良かった…」

 

母親は泣きながら桃子にしがみついていた。

 

「ん…あ…駅…に…」

 

桃子は記憶を辿っていた。

 

 

「どうして、自殺なんて…桃子…そんなに辛いことがあったなんて…」

 

「え?自殺?私?…。自殺なんてするわけないじゃない。」

 

「だって、駅でホームに飛び降りたじゃない。」

 

「飛び降りた?ん…電車を待っていて、気持ちが悪くなり…誰かがぶつかり、バランスが崩れて…ん…それから…」
ホームから落ちた後はよく覚えていなかった。

 

「自分からじゃないのね。」

 

「自殺なんてする訳ないじゃない…」

 

母親はホッとしたようで涙を流しながら桃子の頭を撫でていた。

 

学校関係者は少し安堵していた。

 

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